

幸水
『幸水』の来歴は昭和34年に農林省農業技術研究所園芸部より発表されました。発表以来、梨の主要品種としての地位を築き上げてきました。約50年ものの間、梨の主要品種として君臨し続けているのは、他の品種には類を見ない、糖度と食感のおかげであると考えます。さらに、残暑厳しい八月中に収穫期を迎えることもあって、果汁が豊富という点も人気の秘訣だと思います。 現在の梨業界において『幸水』は需要と供給が最も多い品種であることは間違いありません。 当園の栽培面積における、『幸水』の占める割合は約60%であります。当園では、人工授粉や、摘果、管理作業、剪定作業も『幸水』を基準に予定を組んでおります。それは『幸水』を、当園で栽培している13品種各々の基本であり、中心であり、ゴールであると考えているからです。 品種が違えばその特徴は千差万別ですが、
栽培するすべての品種の品質向上を目指し、
『幸水』の栽培をすべての基本とし、 『幸水』の管理作業を仕事の中心とし、 『幸水』と他の品種の品質向上をゴールと考えております。 『古きを訪ね、新しきを知る』ではございませんが、『幸水も知り、他品種も知る』を日々意識して、作業に取り組んで参ります。 |
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豊水
『豊水』は、甘味と酸味を共有し、柔らかい食感と、あふれる果汁、奥深い味を楽しめる中生の品種であります。 当園での豊水栽培における最重要ポイントは、受光態勢の確立と堆肥施用による果実への影響であります。豊水は、幸水と違い果実が完熟に近い状態で収穫致します。光を十分浴びることで、糖度が高くなることは当然ながら、生理障害の少ない果実になるということが言えるので、園内の明るさには細心の注意を払って作業に取り組んでおります。 さらに、土壌改良にポイントをおいている理由といたしまして、『豊水の生理障害』を減らす一番の要因と考えているからです。上記にも示しましたが、天候に恵まれない年ほど生理障害が多発するのは事実です。昨年の冷夏も、新聞やニュースに取りざたされた通り、近年まれにみる被害となりました。しかし、当園の豊水に関しましては、園の明るさ、堆肥の適度な水分保持や緩衝能(クッション)が生理障害を防ぐ役目を果たし、被害は全く無く安定したものを生産できました。新しい栽培技術の導入と、30年間続けてきた堆肥施用による土壌改良を反映した『豊水』をお試しください。 |
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あきづき
『あきづき』は農水省の果樹試験場により開発された品種であります。 『新高』に『豊水』を掛け合わせ、それに『幸水』を掛け合わせたものです。 大玉で糖度が高く果汁も豊富なのでお試しください。 また、『あきづき』 の最大の特徴は果肉の質にあります。 シャリシャリとした歯ざわりとあふれる果汁をお楽しみください。 |
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南水
『南水』は、『新水』と『越後』を掛け合わせて作られた品種です。 梨品種の中で最も糖度の高い品種とされています。 平成2年に長野県が品種登録しました。心地よい歯触りで果汁も多く、酸味がないので食べやすい品種です。 貯蔵性にも優れ、秋の深まった時期にお試しいただくのも、当園のおすすめでございます。 『梨品種糖度ナンバー1』をお試しください。 |
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きらり
『きらり』は、栃木県農業試験場が、『おさ二十世紀』に『にっこり』を交配して育成し2007年2月に品種登録した品種です。 『にっこり』に続く県内産の品種で、さわやかな甘味、しゃりっとした食感が特徴の品種です。 大玉にもなりますので、管理体制を整え、品質の安定、向上に努めてまいります。 『にっこり』と共に、品質のよいものを取りそろえて、県内産梨のアピールにつなげたいとおもっています。 |
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かおり
『かおり』は農水省の果樹試験場により開発された品種であり、『新興』に『幸水』を掛け合わせた品種であります。 現在の一般的な梨は『幸水』、『豊水』に代表されるように『赤ナシ』ですが、『かおり』は『青ナシ』に分類されます。 『かおり』の特徴としまして熟が進みますと甘い『かおり』がいたします。
『かおり』、『色』、『風味』をお楽しみください。 |
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にっこり
『にっこり』は、『新高』×『豊水』の品種交雑により誕生し、栃木県オリジナル品種として平成八年に品種登録されました。 高糖度はもちろん、『新高』の長所である果形の良さ、『豊水』の長所である果汁の豊富さを受け継ぎ、さらには食感も良いという高品質の品種であります。 また、『にっこり』の名の由来は、栃木県の観光名所『日光』と、梨は音読みで『り』と呼ぶことから、あわせて『にっこり』となりました。 ここで当園での『にっこり』栽培における生産方針をご紹介させていただきます。 一番のポイントは『光』であります。元来、高品質である『にっこり』をさらに均一に、そして高レベルのものに仕上げるには、『受光態勢の確立』が最重要と考えるからです。 特に、『にっこり』は品種特性上、枝の徒長が見られやすいので春先からの管理が求められる品種なのです。当園では、冬場の剪定から始まり、春先の肥培管理においても、まず『受光態勢を整える』こと、つまり『樹を作る』ことを第一に意識して作業に取り組んでおります。この作業の充実は、収穫時期の幅にも影響があるので決しておろそかにできない最重要事項なのです。 栃木県で開発された他県もうらやむほどの品質を持つ『にっこり』の名を汚さぬよう、そして広めていけるよう、これからも努力させていただきます。 |
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